石垣の目地詰め工事では、目地の奥や石と石の間など、手ではグラウト材を入れにくい狭い箇所があります。
今回、実際の石垣目地詰め工事で、電動ドリルに接続して使うグラウトガンを使ってビルモルを充填しました。
使ってみると、ノズルが入る程度の狭い穴への充填は手作業よりかなり速く、グラウト材が流れる隙間なら奥まで充填しやすいのが便利でした。
一方で、材料を入れすぎると重い、意外と詰まりやすい、こまめな清掃が必要など、実際に現場で使って分かった注意点もあります。
この記事では、石垣目地詰めで実際に使った感想と、どんな場所に向いているのかを紹介します。
「今回使ったグラウトガン」
今回使用したのは、電動ドリルに接続して使用するタイプのグラウトガンです。
石垣の目地詰め工事で、石と石の間にある狭い穴や、手作業では材料を入れにくい箇所への充填に使用しました。
充填材にはビルモルのグラウト材を使用しています。先端のノズルが入る隙間であれば狙った場所に材料を送り込みやすく、グラウト材なので隙間に入った後は流動して奥へ入っていきます。

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「実際に石垣の目地詰めで使ってみた」
今回は、石垣の目地詰め工事で、狭い穴や隙間にビルモルのグラウト材を充填するために使用しました。
実際に使ってみて一番便利だったのは、手では材料を入れにくい狭い場所への充填がかなり速くなったことです。
先端のノズルが入る隙間であればピンポイントで材料を送り込めます。グラウト材は流動性があるため、隙間に入った後は奥へ流れていきます。
特に細い穴が何か所もあるような現場では、手作業で少しずつ詰めていくより作業効率はかなり良く感じました。

使って分かった注意点|材料を入れすぎると重い・詰まりやすい
便利な道具ですが、実際に使ってみるといくつか注意点もありました。
まず、ガンの上からグラウト材を入れすぎると意外と重くなります。低い位置ならそれほど気になりませんが、高い位置の目地へ充填するときは、材料を少なめに入れて使った方が扱いやすかったです。
また、使い続けていると意外と詰まりやすいため、僕は数回使用したところで一度清掃するようにしました。
グラウトガンだけでなく、接続している電動ドリルに付着した材料も、その都度拭き取っておいた方がいいです。グラウト材が固まってしまうと取りにくくなるため、作業中のこまめな清掃は必要だと感じました。
グラウトガンとモルタル圧送ポンプはどう使い分ける?
石垣の目地詰めでは、隙間の大きさや施工する範囲によって道具を使い分けています。
今回使用したグラウトガンは、ノズルが入るような狭い穴や隙間への充填に向いていました。手作業より速く、必要な場所を狙ってグラウト材を入れられるのがメリットです。
一方、穴が大きい場所や充填量が多い場合は、モルタル圧送ポンプの方が作業しやすい場合があります。逆に狭い穴では、圧送ポンプを使っても材料を入れにくいため、今回のようなグラウトガンの方が使いやすいと感じました。

石垣の補強工事とは別の施工です
今回紹介しているグラウトガンやモルタル圧送ポンプを使った目地詰めは、石垣の目地を埋めることや、隙間からの土の流出防止、防草などを目的とした施工です。
石垣の崩れに対する補強を目的とした工事とは施工方法が異なります。
石垣の状態によっては、裏込めの栗石などに充填材を送り込む圧送ロータリーポンプを使用した補強工事が必要になる場合もあります。
そのため、「目地を詰めれば石垣そのものが補強される」というものではなく、石垣の状態や工事目的に合わせて施工方法を判断する必要があります。
このグラウトガンが向いている作業・向いていない作業
| 向いている | 向いていない | |
|---|---|---|
| 隙間 | ノズルが入る狭い穴・目地 | 大きな空洞 |
| 施工量 | 小〜中規模のピンポイント充填 | 大量の材料を連続して送る施工 |
| 作業 | 目地詰め・土の流出防止・防草目的 | 石垣の構造的な補強 |
| メリット | 手詰めよりかなり速い | — |
| 道具の使い分け | グラウトガン | 大きな隙間・充填量が多い場合はモルタル圧送ポンプ等を検討 |
特に「穴は狭いけれど、手作業では材料を入れにくい」という場所では、このグラウトガンはかなり使いやすく感じました。
実際に使って感じたメリット・デメリット
メリット
一番のメリットは、狭い穴への充填が手作業よりはるかに速いことです。
ノズルが入れば狙った場所へ直接グラウト材を送り込めるため、石と石の間の細い隙間でも作業しやすく感じました。
また、大掛かりな機械を準備する必要がなく、電動ドリルとグラウトガンで作業できるのも使いやすい点です。
デメリット
一方で、詰まりやすいのは注意点です。連続して使い続けるより、数回使ったところで清掃しながら作業した方が扱いやすかったです。
また、材料をたくさん入れると重量が増すため、高い位置での作業では材料を少なめにした方が楽でした。
使用後だけでなく作業途中でも、ガン本体や電動ドリルに付着したグラウト材を固まる前に落としておくことをおすすめします。
この電動グラウトガンを実際に使用した施工手順や、山型・丸み仕上げの違いは、次の記事で詳しく紹介しています。
▶ 石垣目地補修の施工例を見る
まとめ|狭い隙間へのグラウト充填には便利だった

今回、石垣の目地詰め工事で実際にグラウトガンを使ってみて、特に便利だと感じたのは狭い穴や隙間への充填作業でした。
ノズルが入る場所であれば狙った位置にグラウト材を送り込みやすく、手作業で詰めるより作業時間をかなり短縮できました。
一方で、材料を入れすぎると重くなることや、使用中に詰まりやすいためこまめな清掃が必要になる点には注意が必要です。
大きな穴や充填量の多い場所ではモルタル圧送ポンプの方が向いている場合もあるため、施工する場所や隙間の大きさによって道具を使い分けるのがいいと思います。
僕の場合は、「圧送ポンプを使うほどではないけれど、手で詰めるには狭くて時間がかかる」という場所で特に役立ちました。
今回使用したタイプの電動グラウトガンはこちら